トロンボーンのお手入れ方法

ryonotori

中学・高校と吹奏楽に明け暮れていました。 今はサルサやジャズを中心に演奏したり、編曲や楽譜制作などをやっています。 たまに吹奏楽オリジナル曲を探すのも好きです。

今回はトロンボーンの手入れについて説明します。

トロンボーンは管楽器の中でもシンプルな構造のため、手入れをしやすいです。 こまめに手入れをして、楽器をきれいに保ちたいですね。

トロンボーンにはテナー、テナーバス、バスなどの種類がありますが、今回はテナートロンボーンについて説明します。

トロンボーンの構造

トロンボーンを分解すると、いくつかのパーツに分かれます。

  • スライド内管
  • スライド外管
  • マウスピース
  • チューニング管
  • ベル

この中でも、特に手入れが必要なスライド(内管・外管)、マウスピース、チューニング管について紹介していきます。

スライドの手入れ

スライドはトロンボーンの命です。少しの傷やへこみで、スライドが動かなくなったり、音が悪くなります。 手間はかかりますが、使うたびに欠かさず手入れをしましょう。

演奏前の手入れ

スライドを滑らかに動かせるように手入れをします。

これを怠ると、スライドが摩擦で傷つきやすくなってしまいます。手入れを忘れないようにしてください。 スライドがスムーズに動くと、気持ちよく演奏できますよ。

使うもの:

  • スライドクリーム
  • ウォータースプレー

YAMAHA スライドクリームスライド内管は、先が少し太くなっています。そこにスライドクリームを薄く塗ります。

ヤマハ ウォータースプレー S 15ML WSSクリームを塗った後は、ウォータースプレーでスライド内管の全体に水を吹きかけます。 これでスライドが滑らかに動くようになります。

※もし手入れをしても滑りが悪いままの場合
スライドに傷やへこみがついている可能性があります。

放っておくと摩擦で傷が広がってしまいます。早めに楽器店のリペアに見てもらいましょう。

演奏後の手入れ

管の内部の水分や汚れを放っておくと、サビや雑菌の原因になります。 楽器を清潔に保つため、毎回掃除をしましょう。

使うもの:

  • ポリシングガーゼ
  • クリーニングスワブ

まず、スライド内管全体をガーゼで優しく拭き、スライドクリームや水分を取り除きます。 YAMAHA ポリシングガーゼ PGL2

次に、スライド外管・内管の中を掃除します。 YAMAHA ヤマハ クリーニングスワブ TB2 CLSTB2 (トロンボーンスライド用)掃除にはクリーニングスワブを使うと簡単です。スライド内管・外管にスワブを通し、汚れを取り除きます。

スワブを管から抜く時は、そっと引っ張りましょう。 勢い余ってスライドを周りのものにぶつけないよう、気をつけてください。

マウスピースの手入れ

マウスピースには直接口をつけるので、口の中の食べかすなどがたまりやすいです。 こまめに掃除をして、清潔に保ちましょう。

使うもの:マウスピースブラシ

ブラシをマウスピースの管に入れ、汚れを取り除きます。 ヤマハ マウスピースブラシ L MPBL2強くこすると管内を傷つけてしまいます。優しくこすってください。 終わったら、マウスピースを軽く水で洗って乾かしましょう。

※マウスピースのメッキがはがれている場合
マウスピースのメッキがはがれると、そこから青サビが発生します。
こすれば取れますが、またすぐに発生するのでキリがありません。

この場合はメッキのかけ直しを検討しても良いかもしれません。所によりますが、楽器店が取り扱っていることが多いです。

チューニング管の手入れ

使い続けていると、チューニング管とベルの接続部が汚れたり、チューニング管を抜き差ししにくくなります。時々手入れをしましょう。

使うもの:

  • ポリシングガーゼ
  • スライドグリス
  • クリーニングスワブ

チューニング管の接続部をガーゼで拭き、古いグリスや汚れを取り除きます。

YAMAHA ポリシングガーゼ PGL2ヤマハ スライドグリス スティック SGK4その後、スライドグリスを薄く塗ります。

また、チューニング管の中にスワブを通して、水分や汚れを取り除きます。 YAMAHA/クリーニングスワブ CLSTBEP(TB・EP抜差管用)【ヤマハ】

楽器の表面の手入れ

演奏していると、楽器の表面に細かい汚れがつきます。 楽器をしまう前に、ポリシングクロスで表面をよく拭きましょう。

使うもの:ポリシングクロス
ヤマハ ポリシングクロス M COTTON PCM3

歯磨きで汚れの予防

手入れをしても、汚れを完全に取り除くのは難しいです。 そもそも汚れがつかないよう、予防するのが一番です。

汚れの大きな原因の1つは、口の中の食べかすです。 演奏前にはなるべく歯磨きをして、口の中をきれいにしましょう。

おわりに

楽器の手入れは良い音を保つためにも重要です。

日頃から手入れをしっかりして、楽器と長く付き合っていきましょう。

ryonotori

中学・高校と吹奏楽に明け暮れていました。 今はサルサやジャズを中心に演奏したり、編曲や楽譜制作などをやっています。 たまに吹奏楽オリジナル曲を探すのも好きです。

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コメント:2件

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お名前
メッセージ
No.1リュック
    何でスライドオイルを使わないんですか?


2018/05/30(水) 20:38:48
No.2ryonotori
> 何でスライドオイルを使わないんですか?

スライドオイルは手軽さが魅力的ですね。
ですが、下記2つの理由から、私は多少手間でもスライドクリームをおすすめします。

(1)
スライドオイルは効果が長続きしにくいです。
演奏の環境にもよりますが、効果が1ステージもたない場合もあります(経験あり)。
スライドクリームを使えば、炎天下などのよほど過酷な環境でない限り、効果は十分に続きます。

(2)
スライドオイルは垂れやすいため、油断すると周りを汚しやすいです。
スライドクリームは手が汚れますが、他人も使う床や机などを汚すよりは良いだろう、と私は考えています。
スライドクリームでも、手を拭かないと周りを汚してしまいますが…

ただ、プロの奏者にもスライドオイル派とスライドクリーム派の両方がいます。
上記の2つの理由は、単に使い方の問題だという見方もできるでしょう。あくまでご参考まで。
2018/06/02(土) 15:37:30

おわりだよ~

~ ここに「#sample」が存在した場合の処理を記述 ~