トロンボーンのアンサンブル曲6選 初心者から上級者向けまで

ryonotori

中学・高校と吹奏楽に明け暮れていました。 今はサルサやジャズを中心に演奏したり、編曲や楽譜制作などをやっています。 たまに吹奏楽オリジナル曲を探すのも好きです。

この記事では、トロンボーンアンサンブル曲の中でも、ぜひ演奏してほしい曲について紹介します。

アンサンブル曲に触れる機会はコンテスト、学内発表会、練習など、たくさんあるでしょう。 もちろん皆さんが好きな曲を演奏するのは良いことです。

ですが、やっておいて損がない名曲などもあります。 また、アンサンブル曲の練習は、トロンボーンパートの技術を上げるのにももってこいです。

今回紹介する記事も参考にして、演奏する曲を選んでみてください。

比較的古い年代に作られた曲を中心に、大まかな難易度別に紹介していきます。 古典的な曲の練習は、基礎練習で身につけた技術を表現に結びつけるためにも大切です。

また、トロンボーンアンサンブルの編成にはいくつかありますが、今回は三重奏と四重奏を中心に紹介します。

初心者向けの曲

楽器を始めて1〜3年くらいの方に挑戦してもらいたい曲を紹介します。

初心者向けと言っても、手強いと感じるかもしれません。 あせらず、丁寧に取り組みましょう。 たとえば、ゆっくりなテンポから練習し始めましょう。また、音源を何度も聴き込んで、イメージをからだに染み込ませてください。

D. ウーバー作曲 3つのコラール

3つの楽章からなる曲で、いずれも緩やかなコラールです。 1番パートには高めの音域も現れます。 全編を通して、丁寧な演奏と安定したハーモニーが求められます。

テンポが遅い分、ひとつひとつの音に意識を向けやすいはずです。 3人で音を注意深く聴き合って、ハーモニーをきれいに鳴らしましょう。 また、フレーズが平坦にならないよう、表現にも気を配る必要があります。

基礎練習とあわせて練習し、トロンボーンパートの安定感を作っていきましょう。

ALTEBA TRIO

H. P. シュルトクネヒト作曲 ファイティング・トロンボーンズ

ジャズのリズムで演奏するトロンボーン四重奏曲です。 2分足らずで終わりますが、明るく楽しい曲です。 また、どのパートにも見せ場があります。

音域が高めでアーティキュレーションもやや複雑ですが、ぜひ挑戦してみてください。 流通している音源は終盤の音域がかなり高いですが、トロンボーン四重奏版ではやさしく編曲されています。

ちなみに、より難しいトロンボーン五重奏版や、ドラムなどのリズムセクションが入ったバージョンもあります。

スロカルトロンボーンズ
(データ販売のみ)

中級者向けの曲

楽器を始めて4〜6年くらいの方向けの曲を紹介します。

アンサンブルの名曲に触れてみたい、腕試しをしたい、など、目的はさまざまでしょう。 身につけた基礎をふまえて、より高度な表現に挑戦してください。

D. シュピール作曲 2つのソナタ

トロンボーン三重奏編成の版が知られています。 他にも編成の異なる版があります。

静かなコラールから輝かしいクライマックスまで、幅広い表現が求められます。 うまく演奏すれば、3本で演奏しているとは思えないほどの厚い響きを出すことができます。 どのパートも、フレーズを丁寧に歌い込む意識が必要です。

(動画は第1楽章のみ)

German Baroque Music For Trombones Import

D. ウーバー作曲 3つの小品

ゆるやかな第1・第3楽章と、リズミカルな第2楽章からなる、約5分台の短い曲です。

主旋律に意識が向きやすいですが、内声パートも安定した響きを作りたいところです。 また、特に第2楽章の4番パートは腕の見せどころです。

旋律と伴奏のバランス感覚を磨くのにうってつけの曲です。

アメリカ!アメリカ!アメリカ!

上級者向けの曲

ここで紹介する曲は、演奏経験を積んだ方が、さらに上のレベルを目指す助けになるでしょう。 難しい箇所が多くありますが、表現に気をつけながら丁寧に取り組んでみてください。

G. P. テレマン作曲 4声のための協奏曲

元々はヴァイオリン四重奏のために書かれましたが、トロンボーン四重奏へと編曲されました。 現在では、トロンボーン四重奏曲を代表する曲の1つとされています。

ゆっくりとしたコラールと軽快なアレグロが交互に現れます。 第二楽章や第4楽章では、細かいフレーズを軽やかに表現する技術が求められます。 他の楽章でも、丁寧さが求められます。

難しい分、4本のハーモニーがきれいに決まったときの気持ちよさは抜群です。

Quatuor De Trombones De Paris

J. ヴァンデルロースト作曲 化学組曲

吹奏楽曲でも有名な作曲家の手による曲です。

4楽章構成で、各楽章に薬品の名前がつけられています。 多数のミュートを使うほか、特殊奏法も要求されます。 また、不協和音などが混ざった現代的なハーモニーが特徴です。

アンサンブルの基本を身につけた上で、さらに新しい技術を習得するのにちょうど良いでしょう。

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おわりに

古典と言える曲から現代的な曲まで、おすすめをいくつか紹介しました。

もちろん、ここで紹介したもの以外にも、良いアンサンブル曲がたくさんあります。 興味のある方は、ぜひ調べてください。きっと新しい発見があるでしょう。

アンサンブルの技術をしっかり身につけて、バンド全体の合奏や独奏にも生かしてください。

ryonotori

中学・高校と吹奏楽に明け暮れていました。 今はサルサやジャズを中心に演奏したり、編曲や楽譜制作などをやっています。 たまに吹奏楽オリジナル曲を探すのも好きです。

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