トロンボーン向け 吹奏楽以外の奏者・楽曲を紹介

ryonotori

中学・高校と吹奏楽に明け暮れていました。 今はサルサやジャズを中心に演奏したり、編曲や楽譜制作などをやっています。 たまに吹奏楽オリジナル曲を探すのも好きです。

トロンボーンは吹奏楽やクラシックだけでなく、ポップス系でも多く使われています。

ただ、ポップス系と言ってもジャンルはたくさんあります。それぞれのジャンルで、トロンボーンはさまざまな奏法で演奏されます。

吹奏楽のポップスにも、いろいろなジャンルの音楽スタイルが使われています。

ポップスを演奏する際に、元になる音楽ジャンルを聴いたことがないと、ノリを出すのは難しいです。 より楽しい演奏をするためにも、さまざまなジャンルの音楽を押さえておきましょう。

この記事では、クラシックや吹奏楽以外のジャンルで、トロンボーン奏者におすすめしたい奏者や曲を紹介します。

使われる楽器について

吹奏楽では、一般的に太管のトロンボーンが使われます。

一方ポップス系のジャンルでは、細管のトロンボーンが使われることが多いです。

理由として、細管の方が音の粒立ちがはっきりする、高音を出しやすい、などがあります。

ただし、太管だからポップスの演奏に向かないというわけではありません。

ポップス系でも、一部の奏者は太管の楽器を好んで使います。

ジャズのおすすめ奏者、グループ

コンボ(小編成のジャズ)では、曲の大半をアドリブソロが占めます。

一方ビッグバンド編成では、トロンボーンのハーモニーがフィーチャーされることが多いです。

スウィング指定の曲やアドリブソロを演奏する際、参考にしてみてください。

J. J. ジョンソン

ダイアルJ.J.5(参考CD)
次で紹介するカーティス・フラーと共に、ジャズトロンボーンの二大巨頭と言われています。

粒のはっきりした音で、滑らかに冷静に演奏します。

バラードでの優しい音色も魅力的です。

カーティス・フラー

ブルースエット(参考CD) 太管のトロンボーンを使っています。

参加した録音が多いためか、ジャズトロンボーンと言えばカーティス・フラーの音を連想する人もいます。

J.J. ジョンソンとは対照的に、太くて土臭い音が魅力的です。

カール・フォンタナ

Great Fontana(参考CD)
非常に滑らかな演奏が特徴的です。

特に、ドゥードゥルタンギングという特殊なタンギングを使った速い演奏は、多くのトロンボーン奏者に影響を与えています。

スーパートロンボーン

ムーンライト・セレナーデ~プレイズ・グレン・ミラー&カウント・ベイシー(参考CD) ニューヨークで活躍するトロンボーン奏者4人が入ったグループです。 有名なジャズナンバーを多く演奏しています。

クラシック系のトロンボーンアンサンブルとはまた違った、リズミカルな演奏が魅力的です。

カウント・ベイシー・オーケストラ

Straight Ahead(参考CD)
あらゆるビッグバンドがお手本とするグループです。

トロンボーンのハーモニーも柔らかかったりギラギラしていたりと、とにかく多彩です。

スウィングの表現など、ぜひ参考にしてください。

ロック、ファンクのおすすめ奏者、グループ

ロックやファンクでは、音でリズムをはっきり出すことが重要です。 タンギングはもちろん、音の切り方でもリズムを表現します。

吹奏楽のポップスでも、ロックやファンク系の曲は多いです。参考にしてみてください。

フレッド・ウェズリー

Wuda Cuda Shuda(参考CD) ジェームズ・ブラウンのバンドで音楽監督を務めていたトロンボーン奏者です。

太管のトロンボーンを使って、とにかく豪快な音を出します。

ジャズ系の曲では一転、太く優しい音での歌い上げが魅力的です。

トロンボーン・ショーティ

Backatown CD(参考CD)
若手を代表するトロンボーン奏者の1人です。

自己のバンドではロックやファンク系の演奏をしています。

トランペットに持ち替えて演奏することもあります。

アース・ウィンド・アンド・ファイアー

Greatest Hits Import(参考CD) ディスコ音楽やファンクを代表するバンドの1つです。

特に「セプテンバー」や「宇宙のファンタジー」などが有名です。

華やかなリズムセクションと一緒に、パキパキとした管楽器の音がリズムを作っています。

ラテン音楽のおすすめ奏者

ラテン音楽といっても幅広いですが、ここではサルサとスカのおすすめを紹介します。 ラテン音楽、特にサルサでは、管楽器でリズムを出すという側面が強いです。

アタックや音のキレを参考にしてみましょう。

ジミー・ボッシュ

Salsa Dura(参考CD)
サルサトロンボーンの第一人者です。

さまざまな著名サルサバンドに参加する他、自己のバンドでも活動しています。

日本でも頻繁に演奏しています。

リコ・ロドリゲス

You Must Be Crazy CD(参考CD) ジャマイカの音楽スカを代表するトロンボーン奏者の一人です。

ジャマイカからイギリスへ移住し、スカをパンクなどと融合させた新しい音楽を作っていきました。

スカ特有の裏打ちが強いリズムの上で、ゆるさとタイトさが入り混じった演奏をします。独特のリズム感が魅力的です。

おすすめの曲

ポップス系の音楽では、同じ曲をさまざまな編成や編曲で演奏することが多いです。

そのため、トロンボーンのためのソロ曲というのはなかなかありません。

ただし、トロンボーンでの演奏で有名な曲はあるので、いくつか紹介します。

ファイブ・スポット・アフターダーク

サックス奏者のベニー・ゴルソンが作曲したブルースです。 ジャズの項で紹介したカーティス・フラーの演奏で有名です。 シンプルですが、トロンボーンの音色を活かせる曲です。

アイム・ゲッティング・センティメンタル・オーバー・ユー

ビッグバンドでよく演奏される曲で、有名な編曲ではトロンボーンがフィーチャーされます。 トロンボーンの柔らかい音色が活きるバラードです。

聖者の行進

吹奏楽でもよく演奏される曲です。 元々は黒人霊歌のナンバーで、ジャズの全身であるニューオーリンズスタイルで有名でもあります。

トロンボーンでも、豪快に吹いたり、紹介する動画のようにジャズ風に演奏するのも楽しいです。 トロンボーンでちょっとした小ネタを求められた際にも役に立ちます。

おわりに

ここで紹介したジャンルはほんの一部です。

また、他にも世界中にたくさんのトロンボーン奏者がいます。

他のジャンルの音楽を知っておけば、吹奏楽をまた違った視点から眺めることができます。 それによって、新しい演奏のヒントをつかめるかもしれません。

ぜひ皆さんのお気に入りの演奏を見つけてください。

ryonotori

中学・高校と吹奏楽に明け暮れていました。 今はサルサやジャズを中心に演奏したり、編曲や楽譜制作などをやっています。 たまに吹奏楽オリジナル曲を探すのも好きです。

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