2019課題曲Ⅳ 行進曲「道標の先に」 トランペット解説!#2

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このサイトの企画、制作、保守全般を担当。 音楽略歴:トランペット10年、ピアノ2年 音楽やってる人を応援したい。

2019年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ 行進曲「道標の先に」のトランペット解説記事です。

このページはその2ですので、1から読みたい方はこちら↓をどうぞ。

楽譜を片手にお読みください。

練習番号C(43小節目~)

練習番号Cの解説です。

Cの直前で盛り上がりましたが、少し気持ちを落ち着けてください。ここは低音パートがメロディを担当します。

3連符で音楽全体の流れを守ること、スタッカートで程よく緊張感を持たせることはもちろんですが、ここもやはり音程に気を付けてください。

最初は各小節の音を全音符に置き換えてハーモニーのみに焦点を当てたパート練習をすると良いです。クラリネットも同じ動きをしているので、パート内で調整できたらセクション単位の練習に移行しましょう。

音程やバランスが難しい場合は各パート1本でも構いません。全員が吹くことも大事ですが、何を優先するのか考えながら取り組むと戦略的に音楽を組み立てることができます。

練習番号D(59小節目~)

練習番号Dです。ほぼほぼCと同じですね。

ただ、Cの時は前のフレーズが大迫力に終わったところから続きました。

しかしDの場合は木管楽器たちも可愛らしい音楽に続いてこの低音パートがまた続きます。そこの差やコントラストの鮮やかさはアピールしたいですね。(トランペットが、というより全体的な話ですが)

各音、8分音符なのか4分音符なのか。それぞれ音価(音の長さ)に気を付けて演奏しましょう。

個人間で微妙な差異があると個人集まったパート、合奏単位で聴いた時非常に不明瞭な線のハッキリしない演奏になります。

4分音符の音はシンバルも叩いているのでしっかりマッチするととても気持ちのいい伴奏になります。

66小節目の頭の音はこの流れの中では「頂点」に位置するポイントです。クレシェンドは指定してありませんが、気持ち的にはそれくらい攻めの姿勢でもいいでしょう。

73小節目はまたまたメインの重要なモチーフです。確実に縦も音色も音程もそろえていきましょう。発音が汚くならないように気を付けてください。結構張りきって力んでしまうところだと思います。

その次のfpクレシェンドは、fの音を十分に保ってからpに落とすように注意してください。その方が立体的に見え、練習番号Eへの繋ぎが滑らかになります。

どんな形のfpクレシェンドにするか、くどいぐらい何度も何度も合わせましょう。

練習番号E(75小節目~)

練習番号Eです。

ここのメロディはこれまでにも出てきましたが、スラーがついていません。一つ一つの音をはっきりと元気に吹きこの曲のメッセージである道標の先には明るい未来が待っているを主張してください。

83小節目から3rdとホルンパートが入り少し厚くなります。さらに4小節をかけたクレシェンドも始まります。

過度に意識することはありませんが、いよいよ前半の終わりへと向かいます。全員で士気を高めて87小節目のffを意識して演奏しましょう。

ffは力いっぱい吹いてしまうと思いますが、音色が汚くならないように注意してください。若いとついついやってしまいますが、少し余力があるくらいの方が音楽としては美しく聴こえます。

89小節目の和音はソ・シ・レ(F・A・C)のシンプルな長三和音です。確実に合わせてください。

練習番号F(91小節目~)

練習番号Fです。

このパートはたった4小節ですが、ここまでの盛り上がりから落ち着いた練習番号Gへ入るために気持ちを落ち着けるところです。

音楽的には全然休みませんが精神的にはちょっとしたブレークタイムのような安心を与える音で臨みたいですね。

奏者自身もTrioに入るまでにボルテージが高まったと思います。気持ちにブレーキをかけるつもりでGからの準備を整えましょう。

ここの注意点はまずはハーモニーをそろえること、もう一つは音型ですね。

アクセントのついた8分音符自体はなにも難しくありませんが、一つ一つしっかり狙いを定めて拍に嵌めないとまたまた不明瞭な仕上がりになってしまいます。

練習番号Gはトランペットは休みなのでHに入ります!

練習番号H(111小節目~)

練習番号HはGのメロディを繰り返しますが、伴奏のホルンがトロンボーンになることで少しカラーが変わり、ピッコロやフルートが可愛らしく飾り付けをすることで音楽が華やぐシーンです。

もちろんメロディもサックス、トランペットが入ることで少し厚くなります。これらの変化を感じながら全体の調和に溶け込むような音色で歌いましょう。

アウフタクトにあたる8分音符3つはスラーがついていませんが、きついアタックにならないように気を付けてください。スラーのメロディに綺麗につなげるように軽く優しいタッチが適しています。

123小節目からすべての音にアクセントがついています。過度に主張することはありませんが、音楽の流れを守ったうえで、次のフレーズへの”予感”を示しましょう。

滑らかなフレージングから少し抑揚がつくことで練習番号Iへの繋ぎがスムーズにいきます。

125小節目の伸ばしの音はド・ミ・ソ(B♭・D・F)の長三和音です。練習番号Iの雰囲気が変わる前の最後の締めですので、しっかり決めましょう。

つづく

続きます!

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