トランペットの基礎練習のやり方・メニュー

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このサイトの企画、制作、保守全般を担当。 音楽略歴:トランペット10年、ピアノ2年 音楽やってる人を応援したい。

トランペット吹きのみなさん、調子はいかがでしょうか。

基礎練習は毎日のことですから、腕を磨いていくにあたってとても重要です。

この記事ではトランペットをこれから始めるという方や上達してきたけど今一度初心に帰りたいと思っている方に向けて、基礎練習のメニューやちょっと楽しくなるやり方やポイントをご紹介します。

基礎練習とは?解説の前におさらい!

基礎練習とはその名の通り、基礎基本の練習です。

スクールバンドやレッスンを受けていると最初のうちは特に丁寧に教わると思いますが、本番が近づいてくるとどうしても曲の練習がメインになりがちです。

しかし、どんなときでも基礎練習は曲練習と同等かそれ以上の時間を割いてほしい、あるいは割くべきです。

と言うのも、基礎能力を鍛えるのはあなたがもっている技術(演奏スキル)の畑を耕すようなもので、曲という名の種を植えたときに花が咲きやすく、実を成りやすくする効果があるんですね。

耕せば耕すほど、種を蒔くと同時にググググッと咲くわけです。楽譜初見でだいたい吹ける人は経験や能力が十分に備わった(=畑が豊かに耕された)状態と言えます。

逆にこれがうまくいかないと、肥料をやったり過剰に水をやったり・・・曲練習に悪戦苦闘することになります。

もちろん曲練習も大事ではあります。 が、時間を過度に割くことは実は本末転倒なんです。どんな種が来ても対応できる畑にしておけば次にどんな難しい曲が来ても労せず対応できます。

曲というのは基礎練習の集合体です。

これを念頭において、基礎練習に取り組みましょう。その時々によって、本番を控えた曲の一部を基礎練習に取り入れるなどして、柔軟にメニューを組んでいけるとベストです。

決まり切ったメニューではなく、自分で次々に更新していきましょう。

基礎の時間が嫌いという人がいるかもしれませんが、「基礎練習」と言ってもロングトーンのような地味な練習から教則本を駆使したトリッキーでテクニカルなものまで幅広いので結構時間をかけて楽しくできるものです。

では、実際のメニューです。

楽器をもつまでに行うからだづくり、練習の準備

練習に入るときは、楽器をケースから出して、譜面台を組み立てて、チューナー・メトロ等を用意して・・・と、いつものルーティンがあると思いますが、楽器を持つまでに整えておきたい身体面の準備を紹介します。

歯磨き

練習前の歯磨きは2つの意味で重要です。それは

  • 自身のリフレッシュ
  • 楽器のケア

です。 歯磨きをすると単純に気持ち的にリフレッシュするのと、楽器に食べかすが入ることを防止する狙いがあります。

もちろん虫歯の防止にもなりますので、習慣づけましょう。習慣づくと歯を磨かないで楽器を吹くことに耐えられなくなります。

簡単なストレッチ

簡単にストレッチもしましょう。小中高生の方は体育のない日は一日の大半を椅子に座って過ごすということがあると思います。

もちろん休み時間に体を動かすこともあるでしょうけれど、伸びをしたり手足を回すなどして体を練習モードにもっていきましょう。

ラジオ体操でもOKです。体の緊張を解きほぐしてリラックスすると脳も冴え、練習の質向上につながります。 実践してみてください。

バジング&マウスピース

楽器をもつ直前です。

バズィングとは唇のみの振動で音を出すことです。金管楽器から音が出る構造は、唇の振動が楽器に伝わり、それを楽器が音として出力します。

ですので、音の根源となる唇を振動させることは楽器で練習する前の準備運動的な役割があります。

また、激しい練習をした際のウォームダウンとしても使えますし、近所で会議をやっていたりテスト期間だったりの、大きな音を出せないときでも練習のツールとして有効です。テスト期間にもどうぞ。

上達するとカエルの歌くらいは演奏できるようになります。

マウスピースの練習は聞いてそのまま、マウスピースのみで音を出すことです。楽器をつけたときと違い音程の境目がないので、ギュインギュイン音程を変えることができます。

↓こういう風に持ってやると思いますが、

↓こういう風に指で空洞を作って少しだけ管の部分を伸ばしてあげるとちょっぴり楽しくなります。

やってみると分かりますが、少し音が大きくなります。いろいろやって遊べます。

バジィング同様、楽器練習前のウォームアップや練習終了後のウォームダウンに利用しましょう。

ただ、バズィングやマウスピースだけでの練習はプロの中にはあまり有効だと感じていない人もいるようですので、自分にとって必要か不要かは日々の実践の中で見極めていきましょう。

ロングトーン

ここからはマウスピースを楽器につけての練習です。 まずはロングトーンです。2つのやり方を紹介します。

1.メトロノームを使った形式的なロングトーン

メトロノームをテンポ60に設定し、スケールを吹きましょう。 「ロングトーン」というと先輩から8拍の練習を教えられたりしますが、実際のところは8拍だけだと息が余って逆にしんどいというのが本音ではないでしょうか。

8拍 + 2 or 4拍休符で練習しては次の休符のところで

  • 余りの息を吐ききる
  • 次の分の空気を吸う

という手順を踏むことになり、やりにくさを感じると思います。

ですので、私からは20拍 + 2 or 4拍休符での練習をオススメします。長い時間唇を楽器から離さない練習は唇の耐久力を鍛えることになるので、この練習がハイトーンの下地にもなります。 休符を「2 or 4」としたのは実際に曲を吹く際には4拍かけて悠長にブレスをとっている場合ではないことも多いので、短い拍の中でのブレス練習も兼ねるためです。

基礎練習は曲練習の土台になることを常に意識してください。

こういう地味な練習をおざなりにすると、後々自分が苦労しますので、心にムチを撃って練習しましょう。

もちろん、初学者のうちは伸ばせる長さだけで大丈夫です。長く伸ばすことよりもきれいな音を出すことに焦点を置いてください。

メトロノームを使わず、音の各要素を確認するロングトーン

もう一つは一定のテンポに乗っからずに(テンポを用意せずに)楽器のみで挑んでください。

ロングトーンは音のいろんな要素を確認できる優れた練習メニューです。

姿勢、ブレス、アタック、響き、音程、音色、リリースなど、いろんな練習をする際の基礎土台となる要素を十分に確認しましょう。

音も拍の長さもなんでもいいです。しんどさや負荷がなく、自分が気持ちよく鳴らせる音でやってみましょう。

静かな環境で自分の音と二人きり(?)になるように心がけてください。

毎日でなくていいので、たまに時間を見つけてやると良しです。普段はメトロノームのテンポにのせて各要素を磨きましょう。

リップスラー

続いて、リップスラーです。リップスラーは運指が変わらない音間でタンギングをせずに唇で音を変える練習です。 この練習は

  1. 唇の柔軟性を手に入れる
  2. 繊細な息遣い(ブレスコントロール)を体得する

という目的・効果があります。

唇の柔軟性は音域を広げることに繋がりますし、ブレスコントロールの精度を上げることはスタミナ切れを防止することになります。

これらを理解した上で練習に臨みましょう。

では、練習方法の例示です。

リップスラーの練習はソ(F)の音から半音ずつ下がる運指で音の遷移パターンを繰り返します。
例えば・・・
です。

リップスラーの練習パターンは幾通りもあり、奥が深いです。

慣れないうちはゆっくりのテンポで同じパターンを反復し、慣れてきたらいろんなパターンを自分で作って挑戦してみてください。きっとお気に入りが見つかります。

上達すると↓こんなのもできるので、かなりバリエーションが増えます。
それから、低音域のリップスラーは練習後のウォームダウンにも有効です。

リップスラーは特に楽しい練習なので速いテンポでグニグニやってしまうかもしれませんが、音の遷移が綺麗になることを心がけて丁寧にやってください。

スケール練習

続いて、スケール(音階)練習です。スケール自体はロングトーンでもやっていますが、この項では音の繊維によるブレスコントロールやフィンガリング、アーティキュレーションの変化に焦点を当ててご説明します。

ブレスコントロール、フィンガリング

テンポを60~80に設定し、まずは以下のスケールを吹いてください。

スクールバンドでは主にB♭管トランペットが使われますし、トランペットの場合楽譜もinB♭譜が多いのでBdur(べーどぅあー)(変ロ長調)は標準的な調性です。

注意する点はブレスコントロールと音程です。実は五線下のド(B♭)を吹く息遣いで運指さえ変えればレ(C)も出せます。

しかし、それでは本来のレ(C)とは異なる音程や調子の外れたのレ(C)になってしまいます。慣れてくると意識しませんが、ドにはドの、レにはレの息遣いがあります。各音専用の息遣いに注意し、自分の音を形成していきましょう。

また、3番ピストンはハーフバルブ(半押し状態)になることがあるのでしっかり押しきることを意識してください。

↑こういうのはだめ

アーティキュレーション

次に、アーティキュレーションに注意した練習です。

『アーティキュレーション』とは音やフレーズに関する様々な表現技法の総称と理解してください。 クレッシェンドやデクレッシェンド、スラー、スタッカート、テヌート、レガート・・・などのことです。

以下の譜例を演奏してみましょう。
スケールの中にスラーとスタッカートが入っています。

これは以下のようにリズム、アーティキュレーションを変えてもOKです。曲練習につなげられます。
音量にも注意を払ってください。pp~ffまでできるとBESTですね。小さい音や大きい音は音がかすれたり音が散ったりと綺麗な音色が失われがちです。

また、鳴らせる音量の絶対量を増やしておくということも大切です。でないと「うちのトランペットはナランペットやね」なんて小言を言われることになります。

その時取り組んでいる曲のことも鑑みて、最適なパターンの練習を心がけましょう。

練習するべき調性について

スケール練習の最後は練習すべき調性についてです。

まず、調性は大きく長調、短調の2つに分かれます。

そしてさらに自然長/短音階、和声的長/短音階、旋律的長/短音階とそれぞれ3つの種類があります。(詳細は割愛)

・・・が、私は短調の練習をしてなくて困ったことがほぼありません。 ですので、基本形の12長調を行うといいと思います。人によって「全部する必要はない」「その時取り組んでいる曲の調でいい」など意見は様々ですが、かる~くさらうだけでもやる価値はあると考えています。

なぜなら全長調を毎日演奏しておくと身体(指)が各調性に順応して初見の楽譜でも#、♭を落とす率が下がるからです。身体が調性に慣れているので、勝手に指が対応してくれるようになります。

アルペジオ

次にアルペジオです。

アルペジオとは和音の構成音を順番に一つずつ演奏することです。ギターなんかでジャラララーンと綺麗に弾いてるやつもアルペジオと言えます。

この練習では調ごとの正しい和音感覚を身につけましょう。

以下の譜例を参考にしてください。
アルペジオは分散和音という意味なので、文字通り和音の構成音が分散しています。

私の中では調性と和音構成音をより意識したいということで以下譜例のようなパターンでソ(F)~ド(B♭)まで練習しています。
パート練習の中で工夫してやってもいいと思います。個人練習での優先順位はあまり高くないです。

跳躍練習

続きまして、跳躍練習です。この練習は結構重要です。

と言いますのも、曲の中で少し離れた音に跳ぶということがままありますが、初学者のうちはこれを結構外しがちです。そのため、「トランペットっていうか、アタランペットやね」なんて罵られたりします。

ご褒美ですね。

黙りなさい。

これもいろんなパターンで練習できますが、こちらの譜例をご覧ください。
スケール練習から派生した跳躍練習です。

いろんな調性でやるのもいいですし、highB♭まで出せるようになれば↓こんなのにもチャレンジしてみましょう。
スラーでやるのか、タンギングでやるのか、でもかなり難易度が変わります。音程にも注意しましょう

その他、基礎練習時に気を付けたいこと

ここまでいくつかのメニューをお伝えしましたが、特に気を付けたいことが2点あります。

一つ目はいずれの練習も綺麗な音色を心がけることです。綺麗な音色はただそれだけで音楽に説得力を出すことができます。少し乱暴に言うと聴き手を黙らせられるという感じです。

トランペットはバントの花形ともいわれる楽器ですので、音色が映えているととても音楽全体が華やかになります。

そして二つ目は正しい音程で演奏することです。

いくら音色が綺麗でも音程がずれていては淀んで聴こえてしまいます。ソロであればまだしもパートで合わせる際は特に注意してください。

トランペットは金管の中でも中高音を担当するため音程のズレは目立ちやすいです。

日ごろからチューナーを使い自身の音程の癖を把握するようにしましょう。

おわりに

基礎練習のメニューをそれぞれの目的、効果と共にお届けしました。

最初のうちは人から言われたメニューをこなしつつ、ゆくゆくは自分専用のオリジナル基礎メニューを模索してください。

あ、書き忘れましたが、半音階も大事です。やってください。

では、トランペットの皆さんの演奏スキルが向上し、日本中にトランペットの音色が咲き乱れますように。

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このサイトの企画、制作、保守全般を担当。 音楽略歴:トランペット10年、ピアノ2年 音楽やってる人を応援したい。

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コメント:4件

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コメント (4件)感想、指摘系はここに。相談は掲示板に。

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No.1新米トランペット奏者❗️
私は小学生の頃ユーフォニアムをやっていて中学生になり吹奏楽部に入ってトランペットをやることになって少し心配していたのですがこのサイトを見てこのとうりに練習していたら先輩に音がすごく綺麗になったねと言われてすごく嬉しかったです。とてもためになりました。ありがとうございました。 2018/07/30(月) 20:30:12
No.2suipedian
>>新米トランペット奏者 さん

ありがとうございます!励みになります!
きっとユーフォニアム時代に培ったものも生きているんだと思います。練習頑張ってください。ありがとうございます! 2018/07/30(月) 23:01:30
No.3匿名
今までよりも音がよくなりました!!
順番とかはこの通りにやったほうがいいのですか?
2019/01/09(水) 18:40:18
No.4suipedian
>>匿名さん
コメントありがとうございます!
順番ですが、最初にするのはロングトーンをおススメします。唇や体のウォーミングアップを兼ねているからです。それより後は記事中の内容がオススメの順番ではありますが、ご自身でアレンジされても大丈夫です。

基本的に、唇への負担に無理がなく少しづつ音域を広げていくという考え方で並べています。跳躍練習が最後に来ているのもスケールやリップスラーで十分に下から上まで鳴らした後の方が取り組みやすいからです。

記事中では省略してしまっていますが、タンギングの練習も是非取り入れてください☆
2019/01/10(木) 06:52:19

おわりだよ~

~ ここに「#sample」が存在した場合の処理を記述 ~