2019課題曲Ⅱマーチ「エイプリル・リーフ」トランペット解説!#1

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このサイトの企画、制作、保守全般を担当。 音楽略歴:トランペット10年、ピアノ2年 音楽やってる人を応援したい。

トランペット吹きの皆様、こんにちは(^_^)/

2019年吹奏楽コンクール課題曲Ⅱマーチ「エイプリル・リーフ」について解説します。

よろしくお願いします!

楽譜を用意して文章をお読みください!

記事に譜例を載せられないんです・・・!

解説に入る前に

解説に入る前にこの話を紹介させてください。

今年も例年通り、全日本吹奏楽連盟から1月末に課題曲の発送が行われました。

私も事前に申し込んでいたので、すぐにCDとフルスコアが届いたのですが、フルスコアに関しては3月に入ってからもう一度届きました。同封された書面には

(略)課題曲Ⅱマーチ「エイプリル・リーフ」のフルスコアに記載されている、作曲者からのコメントの中に不適切な文言が含まれていました。誠に申し訳ございませんでした。(略)

という記載がありました。詳細はこちら↓の記事で紹介しています。

冒頭~練習番号A

では、解説に入りましょう。

冒頭4小節はトランペットにとって非常に優しい構成です。音域も音型も特に難しいことはありません。

ですが、だからこそ一音一音がしっかり鳴っているか、ハーモニーになっているところは美しくハモっているかという点に注意してください。

最初の音は1stも2ndも3rdも下のCです。Cの運指である1,3は、3つのピストンで実現できる全8パターンある運指の中では音がこもりやすい運指です。

ですので、野太い息を入れるように意識し、ロングトーンや低音域のリップスラーの練習を重ねてしっかりと鳴るように訓練しておきましょう。

冒頭2小節目の頭の4分音符はソ・シ・レの綺麗な長三和音です。一瞬で過ぎゆく音ではありますが、油断せずにしっかりとハーモニーを合わせる練習をしておきましょう。 上から1st,2nd,3rdの音です。

2拍目の裏からの伸ばしも同じくソ・シ・レの和音です。1st,2nd,3rdで1音、5音、3音の担当は変わりますがハーモニーは同じです。変化を楽しみましょう。

また、すべての音にアクセントがついている点も気を付けてください。アクセントと一言に言っても皆が皆微妙に異なる吹き方・解釈をすると思います。そういうときはまず全員テヌートで吹いて0ベースにしてから奏法を合わせていきましょう

3小節目はクレシェンドがありますが、階段を駆け上がるように音が上がるので特に意識せずとも音楽が盛り上がる様子を演出することができます。

ですので、4小節目の頭はffとなっていますが、あまりそれにとらわれずに全体としての美しさや流れを優先しましょう。

ffだからと言って全力で吹いてしまうと音が汚くなりとっておきの12分間の開幕にふさわしくありません。

この解説記事内でも口を酸っぱくして伝えると思いますが、絶対に汚い音では吹かないこと、常に音色の美しさを意識することに気を付けてください。

練習番号A前の最後の音は音価(音の長さ)に気を付けてください。なんとなくで吹いてしまいがちなところですが、ここをきっちり揃えられるとメロディの入りがクリアになり音楽が映えます。

これはつまりフレーズ感のバトンパスです。徒競走リレーでも無駄のないバトンパスは非常に重要ですよね。細かな部分に注意し音楽を作り上げていきましょう。

練習番号A(12小節目)

練習番号Aはトランペットは1小節だけです。全体の12小節目ですね。

このフレーズは音楽を引き締めるという役割を担っています。試しに合奏でトランペットがここを吹くバージョン/吹かないバージョンどちらもやってみてください。このフレーズの必要性がしっかり分かると思います。

というかよく見たらこの「タカタッタッタ」の瞬間はトランペットしか音がないんですね(笑)これもまたバトンパスというとらえ方もできます。

またレ・ファ・ラ(C・E・G)の綺麗な長三和音です。ハーモニーの確認もしっかりやっておきましょう。 第一音(C=1st)、第五音(G=2nd)、第三音(E=3rd)の順に入り音を重ねてください。綺麗にハモれたら↑のように全音符で合わせてみましょう。

トランペットの前に他のパートはクレシェンドでfまでもってきます。自然な流れを意識して受け取りましょう。そしてすぐに次のメロディに渡しましょう。

練習時はいきなり16分音符であわない場合はまずは8分音符に置き換えてやってみましょう。段階を踏んで完成系に持っていくのが効率的な練習のポイントです。

練習番号B(17小節目~)

練習番号Bではメロディの後半から参加します。

ここは(指揮者の方の解釈もありますが)既に木管楽器が流れを作っているのでトランペットの音色を主張するというよりは木管の音色に溶け込むように吹きましょう。

トランペットの音色はこのメロディを一緒に吹いているオーボエともクラリネットともサックスとも親和性が高いです。ただ、合奏時のセッティングとしては距離が離れているので、合奏以外の時間にそのメンバで集まって合わせるようにしましょう。

一緒に吹くという練習は互いの音色を近づけ(複数パートであっても)まるで一本で吹いているかのように聴かせることができる狙いがあります。ですので、合奏の場でいきなり合わせるのではなく事前に集まって太いメロディラインを作っておけるといいですね。

リズム自体は平易なものですので、特に苦戦を強いられることはないでしょう。ただし18小節目の「ターラッタッタータララ」は吹き方に個人差が生じやすいパターンです。 ↑この音型。

楽器で吹く前で歌ってみる、誰か基準を決めてみんなが真似をする、など試行錯誤をしてメンバ内でばらつきが出ないように気を付けてください。

18小節目の3rdは同じ音にかけてタイ+スタッカートがついていますね(シ♭のところ)。こういうパターンのところは後ろの音で舌をつくのもあり、というのを聞いたことがあります。

そうすることで1st,2ndとテンションを合わせられる、またそうしないとスタッカートを表現できないという理由からです。タンギングをする場合は変に音が飛び出ないように静かにしてください。

タンギングのアタックに癖があると、こういうところでボロが出ます。

クラリネットの3rdも同じ動きですね。相談してみるのも良いでしょう。(19小節目の4拍目も同じパターンです)

つづく

続きます!お次は練習番号Cからです。

続くよ!

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