トランペットでハイトーンを出すための練習法・ポイント!

suipedian

このサイトの企画、制作、保守全般を担当。 音楽略歴:トランペット10年、ピアノ2年 音楽やってる人を応援したい。

トランペットに求められることと言えば・・・!?

  • 華やかなオープニングを演出するファンファーレ
  • 歯切れのいい音色でバンド全体をリードする力
  • 柔らかい音色に輪郭をつけるサポーター

・・・などなど、シーンによって求められる力は千差万別幾通りもにわたるわけですが、そのさまざまな活躍どころ、役割を差し置いてなお、発揮せねばならない魅力が―――

そう。ハイトーンですね。

でも、このハイトーンっていうのは値打ちものなだけに手に入れるには大層な労力・忍耐・努力を必要とします。

トランぺッターとしては早くこのハイトーンのスキルを手に入れて一人前のトランぺッターになりたいですよね。

というわけで、ハイトーンを手に入れるべく練習方法をご紹介します。

※ちなみに「ハイトーンってどこからのつもりで言ってるの?」と思ってる方もいるかもしれませんが、この記事ではあなたが出せない高音域としてとらえてください。執筆時の目安としてはラ(G)以上ですが、ファ(Es)でもソ(F)でも当てはまってます。

どうしてハイトーンが出ないのか。2つのポイント

ハイトーンが出ないことに悩んでる人はおそらく初心者から毛の生えたレベル以上の人だと思います。

初心者のうちはチューニングのB♭を出すだけでも苦労しますが、やがてCをだしDを出せるようになった辺りから、「もっと上の音域の音も出したい」「これ以上の音が曲に出ると対応できない・・・」となりますよね。

ハイトーンが出せないのは複合的な要素が絡み合っています。イコール出せるようになるのにも複数の要素が必要になるので、それらを解説しませう。

ハイトーンに適した息遣い(アパチュア)

この例えは本当に本当に何度も聞いてきたんですが、そして間違ってないんですが、ハイトーンを出すときの息遣いというのはホースの先端をキュっと締めて水の勢いを増させるようなイメージです。

通常時(ロートーン時)でもそれなりのスピード感は要りますが、それでも音で言うならば「トー」とか「ホー」など母音が「お」の口でいけます。ホースを締めてない感じですね。

ただ、ハイトーンになるとこのイメージではどうしても足りない・・・。

そこで、「イーッ」と息の通り口を狭めてください。これがホースをキュッとした状態に相当します。

「高い音を出す」ということそのものの息遣いに関しては「てぃ」という発音でエネルギーの凝縮された細い息遣いを意識しましょう。

さて、では実際にこれを身に着けるための練習法ですが、リップスラーをオススメします。

なぜならリップスラーはここまででお話ししたホースのくち理論をそのまま当てはめることのできる練習だからです。

音が上がるときは締める(ティ)、音が下がるときは緩める(ト)を実践してみください。

ティのときは細い噴射口から密度が濃く凝縮された空気を流すようなイメージで吹きましょう。慣れないうちは突き刺すように吹いてもヨシです。

逆に、トのときは大らかに流れ出る息が空気と同化するような感覚で体内から体外への大きな流れ、道をイメージしてみましょう。

アパチュア(息が通る唇の穴の広さ)もそれぞれの発音に適した幅・大きさに調整をしてください。 リップスラーの細かい練習法・メニューについてはここでは割愛します。

唇の振動域を確保する

ハイトーンを出そうとしてよくやってしまうのが楽器を唇に強く押し当てるという行為です。これはある一定までは肯定できる手法です。というのも、金管楽器の場合、音が出るメカニズムは

  1. 体内から息を出す力で唇を振動させる
  2. その振動を楽器が音に変換してくれる

という過程を経ます。

そして、低音域に比べて高音域は振動の波に細かさが要求されます。ですので、全くロートーンと同じテンション(圧)で吹いてもやはりハイトーンは出せません。

ある程度押し付けるのはヨシとしましょう。

大切なのは、どの程度やるか?です。さじ加減ですね。 実はこれ、いい練習法があるんです。

楽器を以下のように構えて練習してください。 右手と左手、それぞれ、親指と人差し指の間に楽器を乗せるような構え方です。ピストンに指を添えていないので開放の音しか出せませんが練習目的を果たすには十分です。落とさないように注意してください。指を立ててもgoodです。

この持ち方をするとほぼ息だけの力で音を出すことになります。そうならざるを得ない構えです。

あと、ピストンを触る場合は右手の小指も楽器を口に押し付けるのにかなり加担しているので、ハイトーンがなかなか出ないときは意識して写真のように外してください。 外すというか、フックの上に置いておくような感じですね。


息遣いと唇の振動について説明しました。この2つはハイトーンを出すためのキーとなる要素、というだけで他にも細々とした要素は存在します。

アンブシュアの微妙な調節や息の方向などというフィジカル・物理面にとどまらず、高い音域をどう捉え、発音イメージをどうもつかというメンタル/精神面も大切です。

とはいえ、これらはある程度ハイトーンが出せるようになり、次の壁にぶつかってから意識しだしても遅くはありません。

まだ音そのものが出ないという状態の場合は、然るべき手順・方法で「まず音が出る」というところを最優先の課題として練習に取り組みましょう。

ハイトーンを出すための効果的な練習法

ここまででハイトーンに必要な要素を説明しました。次はできるだけ近道でハイトーンにたどり着くための練習法を紹介します。

スケールで階段を上る

出せないうちはハイトーンはなにかこう特別なもののように感じますが、実は全然そんなことはなくてちゃんとロートーンから地続きになっています。息圧をあげて、アパチュアを狭め(絞り)、適度な振動を生めばちゃんと階段の上で待ってくれています。

スケールの形で文字通り、音階をのぼるイメージで一音一音専用の息遣いを身につけていきましょう。

この練習ではあまりテンポを遅くせず、一息で上って下りてできる速さでいいです。

目的は、まずハイトーンを出せる、という感覚を身につけること。ロングトーンで音色を磨いたり、跳躍練習で、当てる精度を高めるのはもう少し先の話です。とにかくまずは出す!自分はハイトーンを出せる!この感覚をものにしましょう

ぶっちゃけ、ここは勢い任せでもいいです。(でも力任せはだめ。息の勢い任せはOK)

音が上がれば上がるほど、遠くのものを狙い撃ちするようなイメージで音を出しましょう。

遠くのものということは、当然、力強い息圧が必要になりますよね。

リップスラーでブレスコントロールに磨きをかける

助走付きで吹いたスケール練習で音が出せたら次はリップスラーをしましょう。

リップスラーは息遣いと唇の柔軟性を鍛える練習です。どちらもハイトーンには欠かせません。

先ほど説明した通り、高い音は「イ」の口(及び口内の状態)、低い音は「オ」の口(及び口内の状態)を意識しゆっくり目のテンポで行いましょう。

スケールを用いての練習は「まず音を出す」、ということが目的だったのに対し、このリップスラーは「出せた音をコントロールする」ことを主眼としています。

例えば、スケールではソ(F)の音を100の力で出しましたが、本当は60の力で足りるものだとしましょう。だとすれば差分の40をそぎ落として最小限の力でスマートに音を鳴らす、というのがこの練習です。これは曲の最中にスタミナ切れを起こさないためにも重要です。

最初のうちは特に音が上がるときに「ンイィィ~」と音程は上がるけど音は変わってくれない・・・ということの連発だと思いますが、それが上達の過程です。根気よく取り組んでください。

メロディを吹いて自分のものにする

ここまでの練習は正直つまらなかったかもしれません。基礎練習ですしね。

でもハイトーンが本当に輝くのはメロディを吹いた時です。教本のものでも、今取り組んでいる曲でも、好きな曲でもなんでもいいので、なにかハイトーンが出てくるメロディを吹いてみましょう。

結局、一番いい練習法は「綺麗に/カッコよく吹きたい!」という想いが最もストレートに音に繋がるやり方です。

スケールやリップスラーはハイトーンを出すための体づくり、下地作りとして機能しましたが、それは言ってしまえば頭でっかちです。最も経験値を挙げるのはやはり実践!

お気に入りのメロディを誰よりもきれいに演奏するつもりで繰り返し練習しましょう。

おわりに

トランペットを練習し初めてから歳月がたちすぎると自分がハイトーンに悩んでいた頃なんてはるか遠い昔に感じてしまいます。

しかし、あの頃の悔しさは忘れても、なぜでないのか、どうしたら出るのか、そのロジックは理解しています。

やはり、大事なのは地道な練習とイメージなのですが、メンタルによるところも重要ですね。 出せないことの悔しさや出せたときの喜び、これらを噛み締めて練習に励むことが大切です。

やっぱりトランペットのハイトーンがパリッと決まるとバンド全体が勢い付いてより推進力のある演奏に進化します。

ハイトーンが出せる状態が軌道に乗るまでは大変だけど、歯を食いしばって頑張りましょう!苦労の末には待っているものは今よりもっともっと楽しい演奏ができる、快感にあふれた日々ですので!

書いてて思ったけど、ハイトーンを出すイメージを言葉で伝えるってめっちゃむずいですね。もっともっと伝えたいことはありますが、この記事はここまでです。

小難しいことも言った気がしますが、出せるようになればこっちのもんです。

ありがとうございました。

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