2019課題曲Ⅳ 行進曲「道標の先に」 トランペット解説!#3

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このサイトの企画、制作、保守全般を担当。 音楽略歴:トランペット10年、ピアノ2年 音楽やってる人を応援したい。

2019年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ 行進曲「道標の先に」のトランペット解説記事です。

このページはその3ですので、1から読みたい方はこちら↓をどうぞ。

楽譜かフルスコアを片手に読んでね。

練習番号I(127小節目~)

練習番号Iです。

えー、まず全体の話ですがここはかなり交通整理を慎重にしないとゴチャゴチャしてて何やってんのかわかりません。

各拍でどの音が最も聴こえているべきなのか、各パートは何の役割をしているのか、音量のバランスなど十分に吟味して整理してください。

トランペットパートはすべての音にアクセントがついています。そして音量指定はffです。これだけの情報だと乱暴になってしまいそうですが、楽譜上の指定はあくまで目安です。

細かいニュアンスは現場の人間で考えて調整するよう心がけましょう。

129,130小節目は低音パートに主張してほしいところです。伸ばしの音は存在感を残しつつ少しひっこめると良いかもしれません。

ハーモニーは常に意識しておきましょう。トランペットと同じ動きをしているのはあるとサックスです。セクション単位の練習もしておけるとgoodですね。

139小節目からは練習番号Kに向けての流れを作ります。前4小節の木管楽器の可愛らしいフレーズを壊さないようにそーっと、でも芯のある安定感・力強さで入りましょう。

141小節目は何度も出てきたモチーフですが、トランペットの担当は拍の頭の音だけです。今一度拍の頭の強拍を意識しましょう。練習番号Jから始まる力強い行進の動機づけとなるようにしたいです。

練習番号J(143小節目~)

練習番号Jまで来ました。

ここはメロディ1本ですね。元気ハツラツ、軽快に吹きましょう。

ただ一つ、注意してください。このあとまだ練習番号Kが控えています。Kの方がよりテンションが高いパートですので、ここはまだ余力を残しておいてください。

メロディは気持ち良いですが、自分の世界に入ってしまわずに冷静に周りも聴きつつ演奏しましょう。

3rdは同じ音が続いたりするので、個人練習のときはちょっと退屈かもしれません。ですが、クラリネットの3rdも同じ音を吹いていますしこれはこれで重要な役回りなので、しっかり全うしてください。

練習番号K(159小節目~)

練習番号Kです。

Kの前の157小節目からクレシェンドがかかり音量指定はffにまで到達します。テンション、士気の高さを保ったまま駆け抜けましょう。

トランペットは練習番号JからKにかけて吹きっぱなしです。スタミナ的に難がありましたら無理せずに分担しましょう。

誰かが吹いていれば自分の楽譜に音があっても吹かずに休むのはコンクールのルール上違反ではありません。↓参考記事。

161小節目や167小節目に幅のある跳躍があります。こういうところは音程が前の音に引きずられやすいので注意してください。

跳躍部分は基礎練習で重点的にしておくとメロディが崩れることを回避できます。 ↓参考記事。

曲の最後のこの高まりは勢いに乗ってイケイケモードで吹いてしまいがちな構成ですが、こういうところでこそ冷静さを発揮してください。

169小節目アウフタクトからはいよいよクライマックスです。

アクセントの音は文字通り強調し音価(音の長さ)を守って「いよいよ終わりだよ!」というのをお客さんに伝えてあげましょう。

171小節目はドミソのシンプルな長三和音です。しっかり決めましょう。

練習番号L(175小節目~)

ラスト練習番号Lです。

ここ少し不思議に、というか面白いなと思ったのがこういうパターンって大抵トランペットは呼びかける側の役割なんですよね。

ですが、ここでは2拍目からの呼応する側で書かれています。面白い。

180小節目までは呼応する側としての音でしたが、181小節目からは全員横一列で3連符を奏でます。ここの違いは意識しておきましょう。

これまでにもたくさん出てきましたが、この曲はモチーフを表現するところで音が半音単位で遷移することが多いです。

音程感覚が狂っているとここがぼやけて聴こえてしまいますので、正確な音程で演奏するトレーニングに日ごろから取り組んでおいてください。

最後の和音はドミソ(B♭・D・F)です。綺麗な長三和音ですので、曲を綺麗に締めくくるためにも外さないようにしましょう。

おわりに

行進曲「道標の先に」のトランペット解説でした。

課題曲マーチはいくつかのパターンが場面を変えて何度か出てくる構成ですので、そのパターンさえ押さえてしまえば難しいことはありません。重要なのはやはり基礎練習で技術の底上げをしておくことです。

質問や不明点があれば下のコメント欄よりお願いします。答えられる範囲でお答えします。

この曲には道標の先には明るい未来が待っているというメッセージが込められています。

私も奏者の方一人一人が本番の演奏後やコンクール以降の日々で素晴らしい未来と出会えるよう祈ってますね。

ありがとうございました。

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