オーボエ奏者の知っておきたい奏者やおすすめCD、楽曲(ソロ)の紹介

kinako

オーボエ歴9年、アマチュアの吹奏楽団で活動中。たまにイングリッシュホルンを吹くこともあります。 三度の飯よりオーボエを吹くことと寝ることが好きです。使っているのはYAMAHA YOB-831です。

オーボエ吹きの皆様、練習をする上で目標を持って取り組んでいますか?

「こういう音を出したい!」「こんな風に吹きたい!」と憧れるような奏者がいるだけで、モチベーションは大きく変わってきます。

ここでは日本中、世界中で活動している(していた)オーボエ奏者を数名ご紹介します。 たくさんの奏者の音を聴き比べることで、テクニックを学んだり理想の音色を見つけてみてください。

また、オーボエの有名な曲や、吹けるといざという時に役に立つような曲も一緒に紹介していきます!

海外のオーボエ奏者

他の楽器に比べて人口の少ない印象のあるオーボエ奏者ですが、世界中にはプロとして活躍している奏者が沢山います。

まずは、特に知っておきたい海外の奏者を紹介します。

ハインツ・ホリガー

「オーボエの神様」と呼ばれるスイス出身の奏者で、指揮者・作曲家としても有名です。 オーボエの可能性を広げたと言われる程の名手であり、70歳を過ぎても現役で活動しています。

一切衰えぬ卓越した技術と豊かな音色、その演奏はまさに神業です。

▼おすすめCD
アルビノーニ:オーボエ協奏曲集 ホリガーの名盤です。美しい音色と高度なテクニックに圧倒されます。 有名なオーボエ協奏曲が詰まっているので、オーボエ奏者なら聴いておきたい一枚です。

フランソワ・ルルー

フランス出身の奏者で、マリゴ社(フランス)の楽器しか使用しないことで有名です。

客演として日本でも度々演奏をしています。テクニックもさる事ながら、色彩感あふれる輝かしい音が多くの人を魅了します。

▼おすすめCD

R.シュトラウス: オーボエ協奏曲 シュトラウスのオーボエ協奏曲をはじめ、セレナード、組曲を収録。

曲自体の美しさにルルーの豊かな音色と表現が加わり、最後まで飽きずに聴くことができます。

日本のオーボエ奏者

日本人でもプロとして活躍している奏者がたくさんいます。 同じ日本人といっても、表現や音色は人それぞれなので、是非たくさんの奏者の演奏を聴いてみてください。

宮本文昭

長年日本のオーボエ界を牽引してきた人物です。 人気絶頂とされる中、惜しまれながら引退しましたが、多彩な表現と伸びやかで気品ある音色が魅力的です。

ドラマのテーマ曲やCMにも多数出演したり、ジャズアーティストと共演するなど、クラシックの枠にとらわれない活動で、オーボエの新しい可能性を広げています。

▼おすすめCD

宮本文昭リラクシング・ベスト Original recording remasteredタイトルの通り、リラックスできる楽曲を集めたベストアルバムです。

柔らかで優しい音色にとても癒されます。朝ドラのテーマ曲に使用された「風笛」をはじめ、誰もが知っている曲が多いので、発表会などの選曲の参考にもなると思います

渡辺克也

オーボエ奏者として国内外で高い評価を得ており、ドイツを拠点に活動しています。

高い音楽性はもちろんのこと、よくホールに響きわたる存在感のある音が、ファンの多い理由のひとつです。

▼おすすめCD

パストラール ~ 渡辺克也 (Pastorale / Katuya Watanabeオーボエの魅力が感じられる楽曲を収録した一枚です。

美しい旋律と共に、輝かしく厚みのある音色、高い技術を最後までたっぷり堪能できます。

池田昭子

イングリッシュホルン奏者としてもよく知られています。

自然で豊かな表現力と巧みなコントロール力を持ちながらも、決して主張しすぎないところが彼女の良さでもあり、人気のある奏者のひとりです。

▼おすすめCD

カプリッチオ Original recordingオリジナル曲から、名曲まで詰まった一枚です。

清らかで情感あふれる演奏に引き込まれ、最後まで心地良く音楽を楽しむことができます。 女性らしいしなやかで上品な音色ながらも、芯のある演奏が魅力的です。

オーボエの楽曲

オーボエの楽曲というと協奏曲やアンサンブルなど数多くありますが、ここではオーボエの魅力が感じられる、オーボエ奏者なら知っておきたい定番曲、人気曲を紹介します!

オーボエの曲を知りたいけれど、何から聴けばいいのかわからないという方必見です。

W.A.モーツァルト/オーボエ協奏曲ハ長調K314

是非知っておいてほしい定番曲です。

長年よく演奏されてきた曲ですが、TVドラマ「のだめカンタービレ」の中で使用されたことで、より一層人気が高まりました。

高度なテクニックを要する軽やかなパッセージが特徴的で、各楽章の終わりにはカデンツァ(自由に即興的に演奏する部分)があるのも聴きどころのひとつです。

色々な奏者の演奏を聴き比べてみても面白いと思います。

A.マルチェッロ/オーボエ協奏曲ニ短調

映画「ベニスの愛」で第二楽章が使用されたことで有名な曲で、聴き覚えのあるフレーズがあるかと思います。

柔らかなオーボエの音色に合う美しい旋律が特徴で、聴いているうちに自然と引き込まれていきます。

R.シュトラウス/オーボエ協奏曲ニ長調

オーボエ協奏曲の中でも有名な曲のひとつです。

第二次世界大戦の直後に完成された楽曲であり、平和を願うようなゆったりとした穏やかな音楽の中に、どこか悲しさや切なさを漂わせています。

伸びやかで透き通った音色に加え、美しい旋律が魅力的です。

チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」より

誰もが知っているオーボエの有名な曲といえばこれですね。

冒頭から悲しげな哀愁漂うあの有名な旋律がオーボエのソロで奏でられます。

吹けるようにしておくと、いざという時に役に立つと思います。オーボエを知らない人に向けての説明にも使えます。

ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」第二楽章

こちらも知名度の高い楽曲です。

4つの楽章から構成されていますが、そのうち第二楽章はオーボエの仲間であるイングリッシュホルンのとても有名なソロがあります。静まった雰囲気の中で主題が繰り返し演奏されます。

日本では「家路」「遠き山に日は落ちて」などと呼ばれ歌われており、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

もちろんオーボエにも目立つ箇所があるので是非聴いてみてください。

大島ミチル/風笛~あすかのテーマ~

NHK連続テレビ小説「あすか」のテーマ曲です。オーボエ奏者の宮本文昭氏が演奏し話題になりました。

オーボエを知らなくてもこの曲を聴いたことがあるという人は多いはずです。

豊かで透き通る綺麗な音色が本当に美しく感動します。オーボエ奏者なら一度は吹いてみたい楽曲です。

ちなみに娘の宮本笑里さんはヴァイオリニストであり、コンサートで二人が共演した時にこの曲を演奏しています。

オーボエとヴァイオリンの音色がよく馴染み、息の合った演奏がとても素敵です。

おわりに

好きな奏者や楽曲は見つかりましたか?

ここで紹介したのはほんの一部で、他にも活躍している奏者はたくさんいますし、有名な楽曲も数多くあります。

是非、だんだんと範囲を広げて色々な演奏を聴いてみてください。 きっと、より一層オーボエが好きになると思います。

目指す音のイメージとオーボエを愛する気持ちを大切に、練習を頑張っていきましょう!

kinako

オーボエ歴9年、アマチュアの吹奏楽団で活動中。たまにイングリッシュホルンを吹くこともあります。 三度の飯よりオーボエを吹くことと寝ることが好きです。使っているのはYAMAHA YOB-831です。

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