小学・中学・高校で吹奏楽部に入るメリット、人生における特典
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このサイトの企画、制作、保守全般を担当。 音楽略歴:トランペット10年、ピアノ2年 音楽やってる人を応援したい。
学校で入部する部活動を決めるとき、いろんな観点で決めることができます。
ただ単純に好きだから、楽そうだから、ずっと憧れていたから、生涯を通して趣味にできそうだから、顧問の先生が有名だから・・・などなど人それぞれでしょう。
どのクラブに入っても楽しいこともあれば辛いこともあります。
このページでは吹奏楽部に入るメリットをご紹介します。 (「楽器が演奏できるようになる!」とか「楽譜が読めるようになる!」系のものは省きます。)
校内(現役生徒)でのお得ポイント
まずは、学校に通っている間に感じるメリットについてご紹介します。 学校によって違う部分もあろうかと思いますので、参考に留めてください。
行事のときにクラスと別行動できる
入学式や卒業式、体育祭に文化祭、学校では年間を通して様々な行事が行われますが、どんなときにも欠かせないのが音楽です。
吹奏楽部にいると『演奏をする』という役割がありますので、これらの行事の際にはクラスのみんなとは別行動をする機会が多いです。
もちろん部員が多いところだったら一部の生徒だけ演奏に駆り出されるとか、そもそもCD再生をしていたら生演奏をする機会がもらえない等あるかもしれませんが、過去にアンケートをとった中では学校行事で吹奏楽部が生演奏をするのは割と一般的のようです。
項タイトルには「別行動ができる」としていますが、結局「楽器を吹く」ということが好きでいられたら、いろんな機会に好きなことをする時間が与えられて幸せな気持ちになれる時間が多いんです。
いろんなイベントに参加できる
2つめはいろんなイベントに参加できることです。これは地域のお祭りや学校によっては野球応援に駆り出されることもありますね。野球好きにはたまらないイベントです(結構大変だけど)。
また、幼稚園や保育園、高齢者施設に演奏をしに行く機会もままあります。(吹奏楽部は実は福祉分野と親和性が高いです)
いろんなイベントに参加できる、というのは表面的なメリットでその本質的なメリットはあなたの未来に通じるところにあります。
それはたくさんのイベントへの参加を通じて社会性を身につけ、そこで働く数々の大人と出会えることです。
小中高生の皆さんはいずれ5年後、10年後には社会に出て、働く方がほとんどでしょう。そういう未来がある中で、いろんな仕事の一面を生で見られる/関われるというのは普通に生活している実はそう多くあることではありません。
実際に大人で働いている方の中には「子どものころに見た○○がすごく印象的でいつの間にか自分の目標になっていました」とか「あの頃に自分もやってみたいと思うようになりました」という動機で職を決めた方もいます。
就職活動をする段階になっていろんな業界を覗いてみるのもありですが、吹奏楽部に所属し、訪問演奏の際にいろんな現場にいかせてもらうことですでに門戸は大きく開かれています。
耳が肥えたり音楽の知見が深まったりする
楽器が吹けるようになるだとか、楽譜が読めるようになるっていうのは入る前から想像に易いものだと思いますが、意外とすごいのが
耳、肥えるよ
ってことなんです。正直、これは舐めないでほしい。
絶対音感が身に着くとか、そういう話ではないですが、同じ音でも高いか低いか聞き分けができるようになりますし、音楽的感性やセンスが向上します。
音楽に関する軸が自分の中に形成されるというのはすごく人生を豊かにします。
例えば・・・自分はこんな音色が好き、この音色とこの音色の組み合わせは特に好き、テンポはこれくらいがタイプ、このリズムはなぜか惹かれる、このメロディに対してどんなハモリが合うか分かる、音楽を聴いていると知らず知らずのうちに風景を脳裏に描いてしまう・・・
など論理的な理屈の説明ができるわけではないけど、「なんとなく自分はこれがいいと思う/これができる」という感性が積み重なっていきます。
それは入部前にはあり得なかったことですし、毎日好きなPOPミュージックを聴いているだけでは到底手に入れ得ないものです。
自分で演奏し、どうすればもっと綺麗な音色が出せるか、どうすればもっといい音楽になるかを日々試行錯誤する中で身に沁みついてくる感性たちです。
これは是非手に入れてほしい。もちろん一生懸命練習し、活動しなければ実感はできませんが、私は大人になって今、やはり吹奏楽部をやっていて良かったと思います。
耳が肥えたり音楽の知見が深まったりする
吹奏楽部も一時メディアに取り上げられてから少しだけ世間の関心度合いも上がりました。
全国大会に出場する厳しい高校が取り上げられたことも理由としては大きいでしょう。過度に厳しい必要はありませんが、舞台演出を考えたりパート仲間で練習したりするとなるとどうしても意見が対立するシーンや、メンバ相互の想いに折り合いがつかない瞬間がやってきます。
また、人間関係で悩むときもあるでしょう。というか悩みの大半は人間関係に起因するものでしょう。
こういうのも自分を強くしてくれる要素ですね。でも渦中にいるとそれが自分のためだなんて到底思えないものです。
ただ、部員の数に関わらず自分とは違う人間をたくさん見てふれあっていると「この世にはいろんな人間がいるんだな」ということが肌で感じるようになります。これもまた、先ほどの将来に繋がっているのと同じように、あなたの対応力や思考の柔軟性を養うことになります。つまり、メリットですね^^
複数人でなにか一つのものを作るって実はめちゃくちゃ大変なことです。でもその先にあるのは想像をはるかに超える感動です。それに出会えるのもまた吹奏楽部の魅力ですわ。
親孝行できる
吹奏楽部に入るっていう選択はね、、、実は本人だけじゃなく親御さんにもいいんですよ。というか、親御さんこそがめっちゃ楽しいんです。
自分が子どものうちは分かりませんが、わが子が舞台に立って人前で演奏をするというのはそれはもうとんでもない感動らしくて、訪問演奏のいくところいくところに出没する親御さんもいるくらいです。
でも自分の子の活躍だったらスポーツ系でも見られるんじゃない?と、思う方。。。
甘いですわ・・・!吹奏楽部は最初からお客さんを楽しませる気でやってますから、もちろん親御さんもその対象です。あとホールでの演奏会だったら暑くも寒くもない良い環境で聴いてもらえるので負担も少ない!!
(でも本番の日の送り迎えとか楽器購入を考えると差し引きゼロかってくらい、お世話になります汗)
卒業後、人生での特典
「吹奏楽部に入部した」という選択がもたらす楽しみや喜びは在学中のとき限定かとお思いでしょうか。いえ、侮ることなかれ。卒業後もたくさんの「イイコト」が待ってます!
吹奏楽人口は多い!
吹奏楽人口は多いです。これは何が言いたいかと言うと、大人になるとこれまでになかった人間関係が増えますが、「え!?あなたも吹奏楽やってたんですか!?」ってことがままあるんですね。
私も合コンや街コン、仕事でもそういう会話をしたことがあります。(まぁそのあと盛り上がるかは自分の手腕にかかってたりするんですが汗)
小中高校生のうちは「初対面の人と話をする」ということがあまり多くはないと思いますが、大人になると(仕事や趣味にもよるけど)そこそこあったりします。そういうときに会話の足掛かりとなる共通点があるとグンと歩み寄れる距離が近くなりますし、親近感も湧きます。
吹奏楽部に入るという選択は実はこんなところにも作用するんですね。
現役時代の演奏を仲間と見返すのが楽しい
人によるかもしれませんが、私は高校時代の吹奏楽部仲間と当時のDVDを見返すことがたま~にあります。
もうそれがめちゃくちゃ楽しいんですよね。思い出話をしたり、「あいつ今なにしてるの?」とか全然会ってない奴に想いを馳せたり・・・。
頑張ったものが記録として残っているというのはあとで見返すのにとてもいいです。最近はyoutubeにもいろんな学校の演奏動画が上がっています。ディスクに残さなくても見返すことができますね。
動画サイトでは顔も名前も知らない人から感想や励ましをもらえることもありますし、時間の経過とともにそれは積み重なっていきます。そういう楽しみは大人になってからも持続するのでやはりやっててよかったなと思います。ほんと、時代ですね。
大人から始めるのはなにかと大変!
最後にひとつ、ここまで述べてきたものとは少し違う観点でメリットをひとつ紹介します。
大人から楽器を始めるのって実はめちゃくちゃ大変なんです。
それは小中高校なら当たり前のように「部活動」という形で用意されているものを全部自分で用意しないといけないからです。
楽器も、練習場所も、楽譜も、教則本も、教えてくれる人も、継続するモチベーションも、参考にしたいCDも、練習道具も、一緒に演奏してくれる人も・・・これらぜーんぶを自分で探したり用意したりしないといけません。
これはものすごく大変なことです。なにしろほとんどの大人は仕事をしているので、その中から時間とお金、労力を捻出して音楽と付き合うことになるからです。
ですが、学校から始めるとそれらのものが最初から用意されています。 なので、大人から始めるのが大変だ、という観点でも子どものうちから始めるのはとても利のある選択です。
ただ、これだけは言わせてください!
いくら大人からが大変と言ってもやる人はやります。実際そういう人はたくさんいます。なぜかって?音楽がそれらの苦労を厭(イト)わないほどの魅力を持っているからです!
おわりに
吹奏楽部に入ることによるメリットや特典を挙げてみました。
いろいろ大変ではありますが、音楽が好きでいられたら大丈夫だと思います。
とにかく、楽しいです。ほんと、吹奏楽を選んでよかったと思っています。
ちなみに「私が吹奏楽やりたい!」と思ったのは小学5年のときに聴いたプロのコンサートがきっかけでしたが、その想いが発展して発展して、今こうしてこのサイトを作るまでになったわけですから、決して無駄じゃなかったです。
音楽仲間が増えますように・・・!
ありがとうございました。
suipedian
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