ホルンのお手入れ方法
ホルンの皆さん!こんにちは!
普段の楽器の手入れはどの様にしていますか? ホルンは魅力的で謎だらけ!
この頁では、ホルンのお手入れのやり方をどこよりも分かりやすく!そして丁寧に!お教えします♪
お手入れに必要な道具
ホルンのお手入れに必要なもの、あって便利なものをご紹介します!
- ロータリーオイル
- ロータリーバルブオイル
- スライドグリス
- クリーニングロッド
- ガーゼ
- 綿棒
- クリーニングクロス
- フレキシブルクリーナー
- ブラスソープ又は中性洗剤
【注意】 ロータリーオイルとロータリーバルブオイルは同じメーカーのものを使いましょう!違うメーカーのものを混ぜるとオイルが固まる場合があります
ホルンの分類とパーツ(名称)
ホルンのパーツの名称です。
この後の説明に出てくる言葉もありますので、分からなくなったら戻って確認してください♪
ホルンはざっくり分類して
- シングル
- ダブル
- トリプル
という様に分けられます。
すごーく簡単に説明しますと、ひとつの楽器に長さの異なるホルンが1本付いているか、2本付いているか!の違いです。もちろん管の本数が増えるに従ってホルンも重くなりますし、パーツも増えます。
画像はF/B♭フルダブルホルンです。
こんなに沢山のパーツでできています。
そして、こんなに管が抜けるんですね!
【注意】同じ長さの管で、どちらの向きでも入る管がある場合があります。 どちらの向きに入っていたかわかるように置いておきましょう。
楽器を吹く前に…
歯みがきは、必ずしてくださいね♪
毎日のお手入れ
まず、演奏前にオイルをさすようにしましょう。おすすめはヘットマン11のロータリーオイルです。(YAMAHAの場合ですと、ローターオイルです。)
HETMAN ヘットマン ライトローター No.11差す場所は、第1~3抜差管を抜いたこの部分です この部分にロータリーオイルを1、2滴ずつさしていきます。
このときにオイルが管の側面を伝っていかないように、真ん中を狙ってさしてください!
オイルをさした状態で(楽器を立てたまま)よくレバーを動かしてオイルを馴染ませます。
週に1回のお手入れ
HETMAN (U.S.A.) ベアリング&レバー No.14【ヘットマン】続いて、ホルンの裏側を見てください。
まずここにロータリーバルブオイルを1、2滴さしましょう!
おすすめはヘットマン14のリンケージ&ベアリングオイルです。(YAMAHAの場合ですと、ロータースピンドルオイルです。)
オイルをさしたらレバーを動かしてオイルを馴染ませます。
※ロータリーの裏に紐が付いている方は、この作業は必要ありません。
続いてロータリーの軸の部分にロータリーバルブオイル(ここではヘットマン14のオイル)を1、2滴さします。 はみ出したオイルは綿棒などで拭き取りましょう。
ロータリーバルブキャップを外します。 【注意】ロータリーバルブキャップを外した後は、画像のような置き方でホルンを置いてください。衝撃を与えてロータリーの軸が歪むと、レバーが動かなくなる場合があります。大事な部分です。
古い酸化したオイルが付着していますので、ガーゼなどでよく拭き取ります。 続いてここにロータリーバルブオイル(ヘットマン14)を1滴さし、レバーを動かしてオイルを馴染ませます。
最後に、全ての抜差管を抜いて、ガーゼで古いグリス等をきれいに拭きとります。
【注意】このとき、きれいに拭い取らないと、古いグリスの塊がロータリーに入り込んだりして動きが鈍くなったりする原因となります。
月に1回のお手入れ
マウスパイプの洗浄
マウスパイプを洗浄しましょう。
YAMAHA フレキシブルクリーナー S & ブラスソープ主管抜差管を抜きとっておきます。 フレキシブルクリーナーの赤い方のブラシにブラスソープ又は、中性洗剤を含ませマウスパイプを洗います。
洗浄液は、洗剤 1:15 水 で作ってね♪
マウスパイプは一番汚れやすいところですので月に1回はブラシを通しましょう!
その後、きれいな水で洗剤を洗い流してください。
管内の掃除
続いて、クリーニングロッドにガーゼを巻いて、管内もお掃除していきます。(管に入る棒なら何でもOKです!) ガーゼはふんわり巻くのがコツです。
クリーニングロッドが露出しないように注意してガーゼを巻きましょう。 くるくると回しながら拭き取っていきます。
ウォーターキーのお手入れ
意外と見落とされがちですが、ウォーターキーも定期的にお手入れする必要があります。 コルクの部分が劣化しないように綿棒で汚れを取ったり、バネの部分にロータリーバルブオイル(ヘットマン14)をさしてください。
スライドグリスの塗布 ヤマハ YAMAHA スライドグリス スティック SGK4
仕上げに、スライドグリスを塗ります。
スライドグリスは色々なタイプのものが販売されていますが、どれでも構いません。楽器によって抜差管が緩いものもありますので、その場合はハードタイプや粘度の高いものを使うといいですよ!
塗る場所は抜差管の先の部分です。 抜差管を何度かスライドさせて馴染ませましょう。 はみ出たグリスはきれいに拭き取ります。
演奏後には…
楽器内部の水分のふき取り
全ての管の水分を抜きます。
ホルンは管が長く、ぐるぐると渦を巻いています。そのため、必ず楽器を回転させながら管の中の水分を抜きましょう。この作業を何度か繰り返します。
YAMAHAからこの様な金管楽器専用のスワブも販売されています。
ヤマハ YAMAHA クリーニングスワブ FOR HR CLSHR2また、楽器ケースの中に乾燥剤(シリカゲル)をいくつか入れておくのも大変有効です。
必ず、抜差管は全て一番下までしまってください。
【注意】抜差管を抜いたまま錆が発生すると、抜差菅が抜けなくなったり、抜差管がスムーズに動かなくなる原因となります。
マウスピースの洗浄
次に、マウスピースを洗い、マウスピースの中は綿棒などで水分を拭い取りましょう。 マウスピースは傷つきやすいので固いものでゴシゴシ洗わないで下さい。
※繊細な場所ですので、傷で空気の抵抗が変わり、楽器の吹き心地が変わってしまう場合があります。
楽器表面の掃除
仕上げに、柔らかいクロスで楽器を丁寧に拭いてあげてください。 ヤマハ YAMAHA ポリシングクロス M COTTON PCM3
おわりに
いかがでしたか?
楽器に水分は大敵です‼
そして、ケースにしまう前に『今日もありがとう♪』感謝の気持ちを忘れずに伝えてください!楽器もその気持ちに応えてくれますよ!
お手入れひとつにしても、覚えることが沢山ありますが、楽器のために!きちんと覚えてお手入れをしましょう!
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